TOP > コーヒーを香る。

ひと息つける珈琲ブレイクを。
1日は24時間、それ以上でもそれ以下でもない中で、せわしなく時間に追われてばかりいませんか?そんな1日の、ほんの15分・20分だけでも手を休めて、“珈琲を楽しむ”という行為を大切にしていただきたいのです。珈琲は少し苦手だと話す人にも、一度足を運ぶことを薦めたいのが沼津市今沢にひっそりとお店を構える「花野子」。一杯の珈琲に対してどこまでも真面目で丁寧に取り組み、美味しい珈琲を気軽に飲める小さな喫茶店。お店では常時20種類以上に及ぶ、最高級品質の生豆を仕入れているのですが、どんなに良い豆を仕入れても、“欠点豆”が混入されてしまっているのだとか。それによって、味のバラつきや胃のムカムカ感に繋がってしまうため、ひとつひとつ取り除かなければいけないのです。しかし、この作業は機械での選別が難しいため、全て手作業で豆を一粒ずつチェックするという、気が遠くなるほど地道な作業を焙煎前と後に計2回行っているというのだから驚き。職人の業によって煎られ、欠点豆をハンドピックされた豆は均一の色と大きさで美しい艶を纏っていることから「豆美人」と呼ばれているのです。理論に基づき、正しい淹れ方で注がれた珈琲からは感動すら覚えるでしょう。珈琲に対する情熱は熱く、美味しい珈琲を知ってもらいたいという想いから一般の方に対する珈琲の美味しい淹れ方講座も常時行っています。20種類以上もある豆にそれぞれ違いがあり、ストーリーがある。
少しの間せわしない時を止めて、そんなことを考えながら珈琲を飲んでみたら生活に幅とゆとりが生まれるかもしれません。

15.分で育てる心のゆとり

1/クラッシックな空間の店内には、珈琲の芳ばしい香りがいっぱいに広がっています。席数はおよそ18席で、マスターの目の行き届く範囲で珈琲を提供してくれます。
2/ハンドピックで欠点豆を除く細かい作業。豆を見極めるマスターの表情は正に職人そのもの。美味しい珈琲の背景にはこんな地道な作業もあるのです。
3/齋藤マスター、東京の珈琲屋「バッハ」で修行を重ね、花野子をOPEN。今年はOPENから10年になる節目の年。

Cafe花野子(かのこ)イメージ Cafe花野子(かのこ)イメージCafe花野子(かのこ)イメージ weekend booksイメージ
美味しい珈琲の淹れ方

■用意したいもの。 メジャースプーン 新鮮なコーヒー ろ紙とドリッパー サーバー ポット

■抽出のポイント。
  82~83℃のお湯を使用する。温度が低すぎても高すぎても珈琲のうま味が充分抽出できません。空気が混ざらない様注ぐ。なるべく細く(2~3ミリ)均一の太さで注ぎたいところ。湯に空気が混ざりすぎると充分な蒸らしができません。中心から外へ「の」の字を描くよう注ぐ。この時、縁の方まで注がないよう注意。

美味しい珈琲の淹れ方 その1 美味しい珈琲の淹れ方 その2 美味しい珈琲の淹れ方 その3
3つのポイントに注意して1回目の注湯をし、20~30秒蒸らしてください。(注ぐ量の目安はサーバーに数滴おちる程度)※注湯の際に、珈琲の表面が膨らんだら“新鮮な珈琲の証”です。 2回目以降の注湯も基本的には1回目と同じ。気をつけることは、ドリッパーに溜まったお湯がおちきる前に次の注湯を行うこと。 サーバーの珈琲が予定の抽出量に達したらドリッパーを外し、サーバーの外側の水気を拭き、素早く加熱してください。その際に、沸騰させないこと。