TOP > 修善寺を歩く

歴史と癒しが共存する町修善寺。趣きのある町並みには、弘法大師が開いたとされている独鈷の湯を代表するように気軽に入湯できる外湯が7つ点在し、日本百名湯にも選ばれている温泉地。また、独鈷公園と修禅寺には飲泉所もあり温泉を飲んで身体の中から健康にしてくれます。豊かな自然に囲まれ、小粋な飲食店も多いため足湯に浸かりながら自然を眺め、その後、ゆっくりとお茶をいただく。そんな贅沢な時間を過ごせる癒しのスポットとして全国に広く知られている町。鎌倉時代の史跡も残されており、今号でも紹介させていただいた函南町の高源寺と同様に修善寺にも源氏にまつわるものが多いのです。特に鎌倉時代初期に名称が定着した修禅寺は、源氏一族の争いの中で二代目将軍の源頼家が幽閉されていた場所であり、岡本綺堂の戯曲『修禅寺物語』の舞台にもなった場所。その後この地で殺害された頼家を弔うために母親の北条政子が指月殿を建てており、修禅寺の歴史と共に残されています。現在では伊豆の小京都とも呼ばれるほど風情ゆたかな町ですが、鎌倉時代には源氏が骨肉の争いをした悲劇の場所でもある修善寺。良質な温泉と合わせて歴史ある史跡を巡る旅に出掛けませんか。周辺にはレジャー施設も多いので、子連れでも足を運びやすく1日中楽しめます。