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和の心に浸る 寺ガール

皆さんは『お寺』という場所に、どんなイメージをお持ちですか? 「なんだか肩肘張ってしまいそう」とか「気軽に行けない」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、最近ではそうした考えがある一方で、積極的にお寺に足を運ぶ人が少しずつ増えてきているのです。 日本の先人たちは昔から、神様が祀られている神社にはお願い事をしに足を運び、仏様が祀られているお寺には自らの考えを整理したり正したりするために 足を運んでいました。 現在では、お寺に流れる静寂な時間が自分の気持ちや考え方を整理するのに心地良いということに加え、 歴史に興味を持つ女性が偉人にまつわるお寺をパワースポットとして捉えるようになり、自らの原動力を蓄えるためにお寺へ足を運んでいるのです。 そんな風にお寺を通して仏教の世界観に好感を持っている女性が『寺ガール』なのです。 そんな寺ガールの休日をご紹介します。

ずーっと身につけているパワーストーン
ずーっと身につけているパワーストーン
気分を変えてくれるお香
気分を変えてくれるお香
ココロを奪われる仏像の美
ココロを奪われる仏像の美

たしなみ

休日、お寺に足を運び時間をかけてゆっくりと境内を散策。
自分だけの場所を見つけて過ぎていく時間に身を委ねてみる。
お寺や神社など行った先々を記録している、
御朱印帳(ごしゅいんちょう)に朱印を入れてもらうことも
寺ガールにとって楽しみのひとつであり、大切なことなのです。
仏様を前にして心が洗われることもしばしば。

自然に気持ちの整理ができていくのだそうです。
また、日頃からパワーストーンを身につけたり野菜中心の食事を摂ったり、
家の中ではお香を炊くなんていうことも寺ガールとしての嗜み。
こういった時間を大切に過ごすことで、
寺ガールは心と身体をデトックスさせているのです。

食事はいつでもヘルシーに野菜を添えて
食事はいつでもヘルシーに
野菜を添えて
足を運んだ先々で印章と墨書を朱印してもらう
足を運んだ先々で印章と墨書を朱印してもらう

ここは函南町、高源寺(こうげんじ)。辺り一面自然に囲まれ、静寂と美が出会うお寺。古色古香とした二つの山門や、澄んだ緑色の苔が美しい石畳の参道には誰もが目を奪われることでしょう。時間をかけてゆっくりと山門、そして参道を抜け、境内を散策する寺ガール。自分とお寺だけの時間を味わうようにゆっくりと。

寺ガールがここへ足を運んだのは、その美しさだけでなく、パワースポットとしての歴史的背景があるため。高源寺の歴史には源頼朝が深く関わっていて、頼朝が青年期~成人期をここで過ごしており、源氏再興の拠点としていたとされる場所。

「高源寺」という名も、頼朝の影響を受けているのです。開基当初は、高源寺ではなく「長久寺」という名だったのですが、1190年に山火事で焼失。そこで、源氏再興の場として長久寺に深く思い入れのあった頼朝が寄進し、長久寺の図面通りに再建をしています。その際に自らの「源」の名を残し、そして周囲を見渡せる場所にあったことから「高源寺」として新たに歴史を刻み始めたのです。

時代と共に環境がものすごい勢いで変化していった日本ですが、高源寺には現在でも鎌倉時代を感じさせてくれる趣きがしっかりと残されており、頼朝との歴史的な関わりが深いことを今でも感じさせてくれます。そのため、現在では各地から頼朝に肖る(あやかる)パワースポットとして多くの人が足を運びにやってきているのです。

モデル/羽田 久美子さん(沼津市在住) 寺ガール暦/3年

寺ガールに目覚めたきっかけ/元々写真を撮るのが好きで、色んな所へ出掛けていたんですが、そのうちにお寺の美しさやパワーに惹かれていったんです。今ではすっかりお寺好きですね。