皆さんは畳のある生活を過ごせていますか。古くは平安時代より日本固有の文化として親しまれてきた畳。近年では、様々な生活スタイルに合わせた畳が増え、構造やデザインは多様化していますが、今回モノアルで紹介したいのは畳としての役割をきちんと果たす、古くから作られ続けている畳です。本来畳は、稲藁を五層に重ね圧縮し、強く縫いとめてつくる藁床に、い草を乾燥させて織ったござを畳床に縫い合わせて作ります。一本一本のい草と藁が呼吸することで、保湿性や空気浄化などの機能があり、通気性にも優れているため意外にも痛みにくいのです。また、硬そうなイメージがある畳ですが、藁床を使った畳は弾力性もあるため睡眠も心地良い。そして、表面のい草からくる良い香りや肌触りは日本人の心を時に穏やかにし、時に凛とさせてくれるのです。現在では、藁床を使用していない畳がほとんどだそうで、中には形だけの畳というのも存在しています。
何を選択するかは生活スタイルや用途も様々ですので個人の自由です。しかし、畳への理解が無いままに選択をしてほしくないのです。脈々と受け継がれてきた固有の文化を今後もしっかりと残していけたら嬉しく思います。
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