ブルーベリーもりでの
プッテのぼうけん
ブルーベリー
お母さんの誕生日に、ブルーベリーとコケモモを贈ろうと森へ探しに出かけたプッテ。ところがひとつも見つからず泣いていると、不思議なおじいさんが現れて・・・。豊かな自然を擬人化し、その中でのびのびと遊ぶ子どもの様子を描いた、スウェーデンの絵本作家ベスコフの愛らしい作品です。
わたしの献立日記
ナ ス
自らを「兼業主婦」と語り、女優と主婦をうまく両立させていた昭和の名傍役、沢村貞子が22年間書き留めた30冊の献立日記。「食べたいものを丁度いいだけ、気どらず、構えず、ゆっくり、楽しみながら食べること」そんな当たり前が一番のごちそう、と穏やかに教えてくれるエッセイです。
ことばの食卓
ビ ワ
作家武田泰淳の妻であり、自らも文筆家として随筆を発表した武田百合子。食べ物にまつわるこの作品集の冒頭「枇杷」は、亡き夫との思い出を淡々と描きながら、その独特な視点で、読む者をふっと違う世界に連れて行ってくれます。現実と夢のあわいを漂うような文章が魅力的な1冊です。
取材協力/weekend books