TOP > 中島産婦人科医院

設計士と産婦人科医が創りあげたホスピタリティにあふれた建物。街にさりげなく調和し、落ち着きと開放感を感じることの出来る場所。喜び・感動・緊張・不安を包み込みながら、新たな生命と幸せの産まれる空間に込められた想いに触れました。富士市役所のほど近く。街なかの喧騒をやわらげるように富士山を気持ちよく眺める安らぎの空間。病院特有の緊張感のない病院。院内に入ると、ふっとこころが軽くなりました。奇をてらった装飾はなく、訪れる人そして働くスタッフのいろいろな心理からアプローチした合理的なデザイン。そして高い耐震性と安全性は安心という何物にも代えがたい価値を実現しています。「建築は環境からうまれる」とは設計・デザインを担当した建築家・松山将勝氏の言葉。環境とは、きっと周辺環境という外的なファクターだけではなく、そこにいる人たちの心模様までを含めているのではないかと想像します。出産という奇跡のつまったひとときを祝福し、歓迎するおもてなしの空間。きっとそれは産婦人科医院のあるべき姿のひとつ。出来る限りリラックスしてすごして欲しい。的確な医療に加え、来院されるすべての人たちへおもてなしをしたい。そんな中島院長の実直な想い。その熱い想いに共感した松山将勝氏。これまでにいくつもの産婦人科や医療機関の設計に携わった豊富な実績を持つ松山将勝氏は、中島院長の想いに応え、訪れる人たちの感情を優しく抱擁できるような空間を創りあげたいと試行錯誤を重ねました。想像以上のものが出来たと喜ぶ中島院長の表情には、どこか引き締まった眼差しが垣間見えます。優しさに包まれた空間には、きっと今も喜びの産声があがっていることでしょう。

取材協力／中島産婦人科医院
設計／松山将勝（松山建築設計室）

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