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Kunst Raum[クンストラウム]


 住宅街にひときわ目をひく赤。
通りを歩く人たちの興味を惹きつけるには十分の存在感。いったいどんな お店だろうかって気になって。扉を開けるにはちょっと勇気がいるけれど、迎え入れてくれたのは、小ぶりながらもそれぞれの個性と輝きをまとった雑貨や絵本など。そして男心をくすぐるフルレストアされた70年代のバイクも凛々しく飾られています。
ドイツ語で芸術空間を意味するKunst Raum[クンストラウム]には、日用雑貨や絵本を中心とした状態のよい古書が並びます。これらのアイテムは「いいモノを長く使えるように、使うたびに愛着が持てるようにって思えたらステキじゃないですか。私のことを知る人には島野の部屋みたいだねって(笑)。お店には私の趣味もプラスされているのかもしれませんね」と笑う島野店長のセレクトによるもの。国内外のデザイナーや作家さんによる一点ものや特徴的なプロダクトが揃っていて、手にとったり眺めているだけでも心地良い時間が流れていく気がします。
島野さんによれば、店頭には前述の『長く使えるもの』に加えて作家さんのカラーがよく出て、なるほどと個性が見て取れるものを好んで並べているそうです。インパクトのある外観に隠されたなぜか心やすらぐ居心地のよさは、店内の配色やアイテムたちの共演からくるものなのだと納得しました。
可動式の本棚のむこうには青を基調としたギャラリーも併設。個展やイベントなども不定期に開催され、季節がめぐるごとに商品も入れ替わり、ワークショップなど新たな試みも取り入れていく予定。そんな取り組みはお店にアクセントとなるまた違う色が添えられそうで期待せずにはいられません。
赤い外観に包まれた雑貨店で出逢った穏やかな気持ち。モノアル読者のみなさんも感じてもらえたら嬉しいです。