ちいさな花器に映しだされる情景

花や草木に宿る精霊。神秘が宿る植物を花器のうえで包括的に表現するという自然崇拝の芸術。


古典華を基調とする池坊正流では季節感を大切にし、過度な創作は控えめで実直で自然調ではありますが、凛とした美しさをまとっていました。そう感じたのは、野花や庭に咲く花たちを「きれいだな、美しいな」と思うことの延長線上にあるような気もします。

池坊正流は土井翠亮さんを六代家元とする華道の流派。
江戸時代後期に犬山の稲垣翠幽が創流し、尾張の土井翠玄が衣鉢を受け三男の翠翁に伝えました。

明治４０年、愛知県半田から静岡県沼津に永住すべく温暖で御用邸があるこの地、沼津に居を構え静岡特産の香り高いみかんの香気を池坊正流の精神として、橘を流章と定めました。池坊正流の花は古典を基調と致しておりますが、昭和の初期には正流式盛花の本を出版するなど只今はこの伝統を守りながらも、時代に即した「いけばな」を紹介し発展しています。


http://www2.wbs.ne.jp/~shoryuu/

■所在地	沼津市山王台12-22
■TEL	055-962-7233
■営業時間	講座により異なります。詳しくはお問い合わせを