１２００有余年の歴史と信仰の深さを語り、今なお参詣者に憩いと安らぎを与える神社です。

　通称・三日市浅間神社として親しまれる当神社は、古くより富士はもとより広く富士山南麓の里々を守護する大氏神、岳南総鎮守と崇められ現在に至っております。
　創建当時は岳南地域全体を見渡せる富士山腹に祀られていましたが、度々の噴火により延暦４年（７８５年）現在の地に遷座され、それ以後も朝廷や諸侯から厚く崇敬され、特に第５２代嵯峨天皇の中宮（皇后）の御安産祈願を行ってよりは国家安泰を祈願する勅願所と定められました。
　今なお、富士市をはじめ富士山南麓で生活する人々の安泰と商工業の安全と繁栄を連綿と守護し給う神社です。

　御祭神は大山祗命（おおやまづみのみこと）１２００年を超える歴史ある神社です。
　全国各地に在る浅間神社の御祭神と言えば木花之佐久夜賣命（このはなさくやひめのみこと）ですが、当神社はさらにその父親である大山祗命が御祭神として祭られております。歴史は古く現在の三日市の地に御遷座されてより『１２２０年』。大同元年（８０６年）岳南の主立つ５ヶ所の浅間神社（三日市・滝川・今宮・日吉・入山瀬）が復興整備され、当神社が５社の首座（筆頭）と定められてより『１２００年』を数えます。境内にある天然記念物の樹齢１２００有余年の大樟が古来より変わらぬ緑深き姿から、安産・子宝はもとより商売繁盛・家庭円満・長寿の象徴として信仰を集めております。