誕生日やクリスマス。子どもたちは何かにつけてプレゼントを貰う機会が多く、ゲームやキャラクターのおもちゃやぬいぐるみなど日々「ほしいもの」に想いを巡らせているのでしょう。広告を見ながら目をキラキラさせている姿は微笑ましくもあります。
それでも、テレビで流れる情報や均質的なプラスチック製品には真似の出来ない贈りもの。児童心理学とか難しいことはわからないけれど、子どもの可能性が広がるようなそんなプレゼントを周りの大人が少しだけ手引してもいいのでは。
三島市出身の詩人大岡信さんは話し言葉やテキストとして現れる文字だけが「ことば」ではなく、美術や音楽、舞踊など人が人に何かを伝えようとすること、コミュニケートすることすべてが「ことば」であり、その「ことば」を大切にすることで人としての豊かな感性が育つと話しています。
そんな大岡信さんの作品や、数々の文芸資料・美術品などを収蔵し、企画展示やイベントなども積極的に開催する「ことばの学びと遊び」を伝えてくれる大岡信ことば館。
大人でもわくわくする、そして驚くような発見があり時にはどこか落ち着くようなこの場所で、決して押し付けるのではなく子どもたちが何かを感じてもらえたら嬉しい。
まずは子どもと手をつないで、ことば館のエントランスを通り抜けてみましょう。きっとそこでは子どもたちの無垢で純粋な、驚きの表情や難しそうな顔、新しい発見にもっと輝く眼差しに出逢えるのではないかと思います。