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vol.6 『モノアル』とは・・・

水引 みずひき

 贈り物に結われている水引には、結び方によってそれぞれ意味があり、日本人は昔から、水引の結びに自らの想いを込めて贈り物を渡してきました。今でもご祝儀や結納飾りなどでは、ベーシックなものから趣向を凝らした豪華な装飾のものまで幅広いデザインの水引を見かけることができ、特にそうした祝儀の場では欠かすことのできないものとなっています。
 水引は、人に物を贈るとき「敬い」の気持ちを伝えるため、贈物にひもをかけたのが始まりとされていて、その歴史は今から千年前の飛鳥時代にまで遡るとされています。
 千年の時を越えて伝えられてきた、相手を大切に想う心。これからも人と人を結ぶさまざまな贈り物と共に、この日本の美しい文化が大切に紡がれていってほしいと思います。

花結び

何度くりかえしてもよいお祝いに使われる結び方。結び目が簡単にほどけ、もう一度結びなおすことができることから「両輪結び」「蝶結び」とも呼ばれており、出産・入学など、婚礼関係を除くお祝いごと全般に使われています。「何度も繰り返す」という意味があるので婚礼祝いや弔事には使用しません。

結びきり

固く結ばれており、一度結んだらほどけないので「二度と繰り返してほしくないこと」に使われています。主に弔事で使われることが多いですが、婚礼に関しては「一度切り」という意味から結びきりやあわじ結びを使います。昔は真結びといい、目上の人やあらたまった贈り物に使われていたようです。

鮑結び(あわびむすび)

結びきりの一種、二度とあってほしくないことに用いられます。水引の中で最もよく使われている結び方で、別名は「あわじ結び」です。左右の輪が互いに結び合い、両端を持って引っ張るとさらに強く結ばれることから、末永くおつき合いしたいという意味をもちます。お祝い、お悔やみともに使われています。

四季装家 鈴木智子

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