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休日の午後。
いつもより遅い時間に目が覚め
布団に包まっていると、リビングからピアノの音が聞こえてくる。
昨晩、娘が夕食のときに口ずさんでいた曲だ。
最近は、すっかりピアノの話題で食卓が賑やかになる。
どうやらピアノを通じて、新しい友達ができたらしい。
「~ちゃん、両手でこの曲を弾けるの。すごいでしょ?」と、
まるで自分のことのように喜んで話す笑顔が
とても嬉しかった。
思い返してみると、
娘がまだお腹に居たころよくピアノを聞かせていた。
ピアノを弾くと、
娘は音に合せてポンポンとお腹を蹴った。
「あっ、また。」
キッチンで料理をしていた妻が
嬉しそうに話していたことを思い出す。
それは、生まれた後も変わらなかった。
音が聞こえると、ハイハイして近寄ってきたこと、
鍵盤に触りたいから膝の上に乗せてとせがんだこと。
ピアノの音に目を丸くしながら、楽しそうに遊んだこと。
今思うと、娘はピアノといっしょに育ってきた気がする。
小学生になった今、
「一緒に弾こうよ」と、
最近練習している曲を口ずさんで教えてくれる。
もっと弾けるようになりたいと思う娘の気持ちがうれしくて、
娘の成長を実感する時間。
ピアノを上手に弾けるようになるかも大切だけど、
もっと大切なのは、
音楽のある生活の豊かさだったりする。
音楽を通じて広がる会話とか、新しい出会いとか、
そして楽器を弾くことで
今の自分と向き合える時間が生まれて成長を実感できる。
音楽はそんな不思議な力をもっている。
ベッドから起き上がりリビングに行くと、ピアノに向かう娘がいた。
小さな娘の背中が、いつもより大人に見えた。
そして静かに娘の隣に腰をかけると、
ニッコリ笑ってまた優しい音色を奏ではじめた。
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